コンシステンシー・ドリル(consistency drills)とは
テニスでは、ミスなく堅実にプレーを継続できる安定性のことを、コンシステンシー(consistency)といいます。
上手な人、試合で強い人はみんな、このコンシステンシーがむちゃくちゃ高いです。
ウォームアップなどとくに、実に簡単そうに、かる~く、永遠に打ち続けていますよね。
フォームはきれいだし、身体能力も心肺機能も高いし、もちろんメンタルも強いです。
つまりどこを取ってもレベルが高いわけですが、なかでも段違いにすばらしいのは安定感。
ミス連発で自滅する万年中級者は、試合で負けるたびにこれを痛感することになります。
上手な人たちは、マジでぜんぜん凡ミスしてくれません。
いつまでも、いつまでも、普通にほいほい打ち返してきます。
どうすればあんなふうになれるんだろう? そう思いますよね。
今回はテニス上達への道、はじめの一歩。
コンシステンシーを高めるためのドリルを紹介します。
上級者の無限ラリーにあこがれるあなたも、一緒にこのドリルをがんばりましょう!
基本のドリルは4パターン
- クロスでフォアとフォア
- 逆クロスでバックとバック
- ストレートでフォアとバック
- ストレートでバックとフォア
10本とか20本とか、ラリーを続ける目標本数を決めます。
ぜんぶシングルスコートです。
いちばん易しいパターン1からはじめ、クリアできたら、2、3へと進んでOK。
いつまでもクリアできなかったら、テキトーなところで切り上げて次へ。
次回は目標本数を下げて、再挑戦しましょう。
逆に簡単にクリアできてしまうなら、30本、40本とハードルを上げていきます。
1つずつ説明しますね。
パターン1:クロスでフォアとフォア
デュースサイドで、フォア対フォアのクロスラリーをします。
1本打ったらセンター近くに戻り、ただひたすらフォアでクロスに打ち返します。
そんなの簡単! そう思いますよね。
わたしもそう思いました。
では、実際にやってみましょう。
相手との実力差や相性もありますが、けっこうむずかしいと思いませんか?
わたしはいつも、このドリルを教えてくれたウェンディ(上級者)と練習しているんですが、最初は10本も続きませんでした。
2本目や3本目でミスしてしまって、もうさんざんでした。
うっそ、なんで~と情けなくなりましたよ。
普段いかにテキトーにラリーしているか、よーくわかりました。
コース限定でフォアだけ、このしばりを作るだけでむずかしくなります。
お互いに相手が打ちやすいところへ、打ち返しやすい速さの球を打たないと続きません。
だからといって、当てるだけのロブで続けるのは、あまり意味がないかもしれません。
しっかりスウィングした上で、ペースやコースを思いどおりにコントロールする。
それができるようになるための訓練ですね。
最初はむずかしくても、練習すれば少しずつ、うまくなるものです。
最近は30本くらい続くようになりました!
パターン2:逆クロスでバックとバック
パターン1の逆クロバージョンです。
バックハンドになると、難易度がぐっと上がります。
わたし実は、バックのほうが得意かもと思っていたんですが、完全な錯覚でした。
ぜんぜん狙ったところに飛んでいかない~!!!
今もウェンディを振り回してしまっていますが、たまにフォアが混ざるのを大目に見れば、20本くらいはコンスタントに続くようになったかな。
パターン3:ストレートでフォアとバック
シングルスコート半面を使ってストレートラリー。
打ったあとはセンターに戻るようにして、フォアとバックで打ち合います。
最初にやったとき、ストレートの方がクロスよりやりやすいように感じました。
たぶん、普段練習でラリーするとき、ストレートが多いからでしょうか。
試合では、クロスがメインなのにね。
普段からもっとクロスで打たないと、だめですね。
パターン4:ストレートでバックとフォア
パターン3と逆の半面を使って、ストレートで打ちます。
さっきフォアで打った人はバック、バックで打った人はフォアで打ちます。
わたしたちはいつも、わたしがバックのパターンで苦戦します。
2人で1面1時間、ボールは5~6球でOK
以上が基本の4パターン。
どのくらいでクリアできるかにもよりますが、1時間もやれば終わるでしょう。
終わらなくても、ヘバると思います。
けっこうキツイです。
ボールは2~3球ずつ持っていれば充分かと。
コート1面あれば、2人でがっつり練習できてオススメです。
わたしたちはいつも、このドリルのあと、ボレーやオーバーヘッドの練習をして、最後は軽くゲーム形式で締めて1時間半くらい。
ハワイの日差しの下なので、毎回もれなく汗だくです。
トシもトシだし、けがをしないよう、ムリのないところで切り上げています。
応用形もあるんですよ。
そちらは、また今度!
集まったのが奇数人数だったら?
⇒「中級者3人でできるテニスのラリー練習4パターン」をどうぞ。
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